そもそも、武士の始まりっていつだったのでしょうか?現代では大人気の戦国武将。
「信長の野望」など、ゲームで武将の名前を知った方も多いのでは?
それ以前にも、源氏や平氏などの有名な武将が存在していました。
そこで今回は、武士が誕生したルーツについて簡単にご紹介していきます。
荘園(しょうえん)で貧富の差が生まれる
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)寺社や貴族が多くの土地を開墾!
(2)武士の始まり
(1)寺社や貴族が多くの土地を開墾!
743年、聖武天皇の時代に「墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)」が設立されます。
※墾田永年私財法とは、耕した土地は全て自分のものになると言う法律。
財力のある寺社や、貴族たちは多くの土地を耕しました。このようにして開墾された土地を、荘園と呼びます。
荘園は、近畿地方を中心に全国へと広がっていきました。
しかし、お金がなくて土地を開拓できない農民も多く、貧富の差が生まれるようになります。
(2)武士の始まり
荘園が増えることで課せられる税や、土地の境界線をめぐり争いが激しくなっていきました。
中には、貧しい農民たちが盗賊となり、米を奪うなど、事態は悪化していきます。
そのため、多くの土地を所有する貴族たちは、荘園を守るボディガードを雇用。
このボディガードこそが、後の武士と呼ばれる人たちでした。
武士団を結成する
その後、武士は国司(都から地方に派遣された役人)に対抗し、武士団を結成。
※武士団とは、戦闘目的のために結成された集団。
武士は強いリーダーと主従関係を結び、勢力を拡大していきました。
こうして、武士は誕生したのです。