天台宗の総本山、比叡山延暦寺。そのトップである覚恕(かくじょ)について、前回簡単に説明しました。
前回のあらすじ⇒比叡山延暦寺・トップの住職・覚恕(かくじょ)は皇族出身者!
当時の比叡山延暦寺は、金と権力で世の中を牛耳る始末。では、どうしてお寺が沢山のお金を持っていたのでしょうか?
今回は、比叡山延暦寺のお金事情について検証していきます。
困った時の神頼み
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)お寺に寄進する
(2)高利貸しで儲ける!
(1)お寺に寄進する
寺の僧侶たちは、「お金を寄付すれば幸せになれますよ」「来世では、極楽浄土に行けますよ」などの巧みな言葉で、人々に寄進をすすめます。
戦や病気で、いつ死ぬか分からない世の中。でも、生まれ変わって幸せになれるなら・・ 多くの人たちが、お金を寄進することで、救われたいと願っていました。
こうして、比叡山延暦寺には、たくさんのお金が集まったのです。
(2)高利貸しで儲ける!
僧侶の言葉でたくさんのお金が、寺に寄進されました。しかし、全部は使いきれません。
すると今度はそのお金で賃貸業を始めます。そして、金利は何と48%から72%!返せない人には、僧兵が取り立てを行なっていました。
このようにして、比叡山延暦寺の元には多くのお金が集まるようになったのです。
お金と権力を手に入れた比叡山延暦寺
寄進と言って、たくさんのお金を手に入れた比叡山延暦寺。現代でも宗教にすがる人は大勢います。
いつ何が起きるか分からないこの時代。お金に変わる幸せは見つけられなかったのでしょうか。