2021年の大河ドラマ「青天を衝け」 【1】では渋沢栄一の少年時代について紹介しました。
前回のあらすじ⇨【1】2021年大河ドラマ「青天を衝け」主人公渋沢栄一とはどのような人物?
17歳の時に、身分制度に疑問を持った栄一は、後に尊王攘夷(そんのうじょうい※天皇を敬い支持すること)思想を掲げ、倒幕を目指すようになります。
今回は、渋沢栄一の青年時代について見ていきましょう。
破天荒な青年時代
若い頃は、気性が荒く間違ったことが大嫌いだった栄一。そして、自ら倒幕仲間を集め、無謀な計画を実行しようとします。
ここでは、下記のことについてまとめました。
(1)横浜焼き討ち計画
(2)一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)に仕える
(1)横浜焼き討ち計画
栄一が19歳の時、従兄弟の尾高敦忠(おだかじんちゅう)から、尊王攘夷や倒幕の話を聞かされます。
共感した栄一は自ら仲間を集め、文久3年(1863年)、群馬の高崎城を乗っ取り、武器などを奪還。外国人が多く住む横浜の町を焼き討ちにしようと考えました。
しかし、敦忠の弟、尾高長七郎の説得により計画を断念。幕府に追われた栄一は、京都へと逃亡を図ります。
(2)一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)に仕える
京都へ逃れた栄一は、以前より親交のあった平岡円四郎の紹介で、一橋慶喜(後の徳川慶喜)に仕えます。円四郎は慶喜の側近を務める人物でした。
そして慶喜は、第15代・江戸幕府最後の将軍に就任。尊王攘夷を掲げていた栄一の幕臣人生が始まろうとしていました。
青年期のまとめ
若い頃、日本を変えたい一心で倒幕に命をかけていた栄一。しかし、自分が幕府の人間になるなんて考えもしなかったでしょう。
そして、徳川慶喜の家臣となった栄一は、新たな才能を発揮していきます。
次回は、幕臣となった渋沢栄一について紹介していきましょう。