戦国時代の武将と農民では、その暮らしぶりが全然違っていました。
当時の日本の人口は約1200万人。その9割が農民だったと言われています。
もちろん、武士はそれなりにお金も持っていたでしょうから、農民よりは多少贅沢な生活を送っていたでしょう。
そこで、今回は戦国時代の農民の食生活についてまとめました。
戦国時代の農民がどのようなものを食べていたのか、簡単に紹介していきます。
戦が始まると.変わる食生活
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)農民の基本的な食生活とは?
(2)戦が始まると足軽として参加!
(1)農民の基本的な食生活とは?
戦国時代の農民の主食は、粟(あわ)や稗(ひえ)などの雑穀米。
雑炊にして食べることが多かったようです。
年貢として納める米は、貴重品のため食べる頻度はあまり多くありませんでした。
副采として、山菜や大根などの野菜、保存食として味噌も重宝されていたようです。
一日の食事は午前8時と、午後2時の2回。しかし、戦が始まると食事も変わってきます。
そのため、基本通りに食べられることはまれでした。
(2)戦が始まると足軽として参加
当時の農民は、足軽としても戦に参加。
自前でにぎりめしや、干飯(ほしいい)と言って炊いたご飯を乾燥させたものを、保存食として持ち歩いていました。
当然戦ともなれば、栄養を付けなければいけません。
戦では食事が支給されますが、米や肉など、普段はあまり口にすることがない贅沢品もあったようです。
そのため、子連れで参加する農民もいました。
しかし、戦ともなれば命がけです。まさに「腹が減っては戦はできぬ」と言うことですね。
農民の食生活まとめ
食事は1日2回、米や稗などを主食とし、副菜として山菜や野菜、漬物など。
戦に参加すると、栄養のある食事が支給されていました。
保存がきく味噌は重宝されており、信州みそは、武田信玄が考案したとも言われています。
2回の食事では少ないと思われますが、主食のご飯をたくさん食べ、体力を維持していました。
現代人からすると、物足りなく感じてしまいますが、時は戦国。
食べられるだけでありがたい時代だったのかもしれませんね。