現在私たちが食べている蕎麦。蕎麦と言えば、細長い麺が特徴ですよね。実は、蕎麦の原型は丸形。
初代小諸藩主、仙石秀久のアイデアにより、現在の細長い麺の蕎麦が誕生しました。
今回は、仙石秀久と小諸蕎麦のルーツについて、前編と後編に分けて解説していきます。
天国と地獄を味わった仙石秀久
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)漫画「センゴク」の主人公・仙石秀久
(2) 徳川家康の軍で戦に参加
(1)漫画「センゴク」の主人公・仙石秀久
漫画「センゴク」の主人公である仙石秀久。秀久の人生はまさに、山あり谷あり。
漫画の中での愛称は「権兵衛」 天正14年(1587年)、戸次川の戦いで大将を任された秀久は、戦に敗北。
更には、讃岐国(現在の香川県)に逃げ帰る失態を犯し、秀吉の怒りに触れました。
後に秀久は、高野山にて幽閉され、改易処分となります。
(2) 徳川家康の軍で戦に参加する
天正18年(1590年)、豊臣秀吉が小田原征伐に動き出しました。
秀久は、徳川家康の陣借りとして徳川軍の兵士で参加。
※陣借りとは、正規の軍ではなく実費で戦に参加すること。報酬は約束されない。
しかし例外もあり、活躍した度合いによっては、報酬が出ることもある。
鈴鳴り武者と呼ばれた「仙石秀久」
仙石秀久は、徳川軍として小田原征伐に参加します。そして、陣羽織に多くの鈴を付け登場。
秀久が歩くたびに、鈴の音が響き渡りました。 これは、敵に自らの存在をアピールするための鈴。
まさに、秀久の覚悟が伝わってきます。 馬印は「無」の一文字。ゼロから始まり、失うものは無いと言った意味が込められていたのでしょうか。
これが「鈴鳴り武者」と呼ばれた由縁だそうです。 次回は、秀久と蕎麦の関係についてまとめていきます。