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誰もが得をしていない「ロボトミー手術」の悲しい結末とは?

瞼にアイスピック状の器具を入れ、神経繊維を切り離すという手術法。

想像するだけでも恐ろしい手術が1940年代に行われていました。

ロボトミー手術はその手術法もさることながら、術後の後遺症やそれがきっかけで発生した事件が多々あります。

今回は、そんなロボトミー手術の後遺症や、その後について簡単にまとめました。

精神疾患の解決策と思われていたロボトミー手術。

ここでは、下記の2項目についてご紹介します。

(1)ロボトミー手術の後遺症が問題に

(2)ロボトミー手術が事件のきっかけになった

ロボトミー手術の後遺症が問題に

脳内の神経繊維を切り離すロボトミー手術は、当時画期的であると言われていました。

ただ、1940年代はあまり設備は整っておらず、神経繊維を切り離すのも医師の「勘」で行われていたと言います。

そのような手探りで行われる手術、また神経繊維を切り離すという行為そのものにより、

廃人のような無気力・痙攣・喜怒哀楽の欠如など様々な後遺症が問題となりました。

ロボトミー手術が事件のきっかけになった

ロボトミー手術の大元となる、ロイコトミー手術を見出した「エガス・モニス」

エガスは65歳の時、自身の患者に銃で撃たれ、脊髄の損傷を負い身体障がい者となりました。

また日本では、十分な合意がないままロボトミー手術を受けた患者が、精神科医の家族を殺害する事件も起こっています。

長い苦しみを味わうロボトミー手術

前の記事でも紹介した、アイスピックを使用したロボトミー手術は、数十分で終わるという点が魅力だったのかもしれません。

ただ、その数十分の手術で、長い年月を後遺症で苦しむ人々がいるのは、なんとも解せない話です。

現在の日本では禁忌とされ、ロボトミーが行われることはありませんが、こういった黒歴史があった事実を重く受け止めなければいけませんね。

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