ExcelVBA「Dim」の役割についてわかりやすく解説
今回はExcelVBAのDimについてわかりやすく解説していきます。
「Dim」とは
Dimとは変数の宣言のことです。
使用方法は以下の通りです。
Dim 変数名 as 型
使用例は以下の通りです。
Dim Sample as integer
この例の場合、"Sample"が変数名
「"Sample"はinteger型の変数としてプログラム内で使用します」という宣言しています。
この宣言を行うことにより、プログラムは"Sample"を変数と認識することができるようになります。
サンプルコード
Dim Sample as integer
Sample = 3
msgbox "答えは" & Sample & "です。"
実行結果
"答えは3です。"
なぜ宣言をしなければならないのか
宣言なんて面倒なことをしなければならないもっともおおきな理由は
「バグを最小限にするため」です。
宣言をせずにコードを進行した場合、重大なバグにつながる可能性があります。
Sample = 3
msgbox "答えは" & Simple & "です。"
のように変数を宣言せずに実行した場合、実行結果は以下の通りとなります。
実行結果:"答えはです。"
なぜこのような実行結果になるかというと
"Sample"と記述しなければならない箇所を"Simple"と記述してしまっており、
Simpleには変数のデフォルト値である""(ブランク)が初期値として設定されています。
※宣言を行っていないため、型も決定されていません。このため変数Simpleは型もデフォルトのVariant型に設定されています。
このような記述ミスも「宣言を行わないと変数は使えない」というルールがあらかじめ設定されていれば、コンパイル時にエラーとして検出することができます。