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悲しい目をした子どもたちの像

悲しい目をした子どもたちの像

1942年世界大戦真っただ中

ナチスによって命を奪われた少年・少女の像がチェコ共和国に存在する。

第二次世界大戦中が奪ったもの

1942年の6月10日

ナチスはこの村に住むほぼ全員を殺害したのであった。

理由はナチスの復讐。

村は跡形もなく破壊された。

村の男性たちはその場で殺され、女性と子どもたちは別々の収容所に送られたのである。

破壊された村には

もう少し具体的な数を出して説明しよう。

男性173人が殺され

女性184人と子ども88人は別々の収容所に送られる。

また子ども88人のうち6人がドイツに仕えるため選抜された。

数をみて気付くかたもいるだろうが

残った82人がこの像の子どもたちである。

彼ら彼女らは収容所に連れていかれ

その後本人らは村に帰ることはなかったが

82体の像となってまつられることとなるのだ。

彫刻の作成者

彫刻家の名前は

「Marie Uchytilova-Kucova」

1924年生まれのチェコの彫刻家であり大学の教授であった。

彼女はこの残虐な事件に深く感銘を受け

1969年に記念碑を作成を決意。

おぞましい事件を忘れぬよう記念碑の作成を始めたのだ。

彫刻が完成するまで

作成を始めてからすべての像が完成するまで20年を要した。

完成までの間、多くの人々がアトリエを訪れ多くの支援金があつまったそうだが

おどろくべきことに

彼女は一切支援金に手を付けず自分の貯金のみで彫刻を完成させたのだ。

そして完成した1989年彼女は命を全うしたかのように突然命を落とした。

彼女の突然の悲劇のあと、彼女の夫が残した仕事を引き継ぎ

彫像を村へ送る作業を続けていた。

2000年に最後の1体が村へ送られ

82人の子どもたちは全員村へ帰ることができたのだ。

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