戦国時代は、現代のように缶詰やレトルト食品などかありません。
しかし、戦ともなれば長期戦になった場合を考え、保存食を持参する者がほとんどでした。
戦は移動がつきもの。そこで、携帯に便利な食べ物を工夫し持ち歩いていたようです。
現在では、ミリタリー(軍隊)の飯(メシ)で、「ミリタリ飯」なんて言葉も耳にしますよね。
今回は、そんな戦国時代の保存食についてご紹介します。
栄養をとって戦に備える!
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)忍者に愛食された兵糧丸(ひょうろうがん)
(2)味噌を使った保存食
(1)忍者に愛食された兵糧丸(ひょうろうがん)
忍者が好んで食べたと言われるのが兵糧丸(ひょうろうがん) です。材料は地域によって様々。
しかし、戦場に持参していた物ですから、栄養化は抜群でした。
まずは、穀類や漢方などを粉にして混ぜ合わせる。そして、丸めたものを蒸した後、干して乾燥させれば出来上がり。
そのままかじったり、お湯に戻して食べてもOK。
(2) 味噌を使った保存食
保存食にかかせない食品と言えば、「味噌」でしょう。発酵食品である味噌は、携帯食にはぴったりの食べ物でした。
「焼き味噌」はその名の通り、味噌を丸めて焼いた物。戦いで疲労した体に塩分は必須。お湯を注げばインスタント味噌汁の完成です
「芋がら」 は、さといもの茎を水溶き味噌で煮込んで乾燥させた物。腰に巻いておけば、縄の代用や食料にもなる優れものでした。細かく刻んでお湯をかければ、味噌汁としても食べられます。
食料確保が困難な戦国時代
「腹が減っては戦ができぬ」‥まさに、戦場での食料確保は困難を極めていました。
体力を消耗する戦では、塩分チャージが重要です。そのため、少しの移動時間で食べられる、保存食が大活躍。
他にも、梅干しは疲労回復やミネラルを吸収。さらに薬としても活用される万能食品でした。
すばやく動けるように、持ち運びにも一工夫。まさにその時代を生きる人間の知恵は、素晴らしいものですね。