1940年代に行われていた「ロボトミー手術」をご存知でしょうか?
ロボトミー手術は、精神疾患をもつ患者に対し行われていた外科的治療です。
その恐ろしさからGoogle検索には「ロボトミー手術 廃人」「ロボトミー手術 後遺症」などの、検索候補が出てきます。
今回こちらでは、ロボトミー手術について簡単に紹介していきましょう。
恐怖の外科的手術
ここでは、下記の2項目についてまとめました。
(1)アイスピックを使った「ロボトミー手術」
(2)ロボトモバイルで全米を回る
アイスピックを使った「ロボトミー手術」
1940年代、アメリカ合衆国出身の精神科医であるウォルター・フリーマンによって1つの外科的治療が生み出されます。
その名も「経眼窩ロボトミー(アイスピック・ロボトミー)」 アイスピック・ロボトミーは、統合失調症や鬱病の患者に対し行われていました。
アイスピックのような棒をまぶたの裏に差し込み、金槌で前頭葉まで入れたあと、神経繊維を切断するという方法です。
ロボトミー手術を施すことで、興奮などを押さえ込む効果があったと言われています。
ロボトモバイルで全米を回る
ウォルター・フリーマンは、アイスピック・ロボトミーを普及させるために「ロボトモバイル」と名付けた自家用車で全米を周りました。
こうして、全米各地で患者にロボトミー手術を施していたそうです。
アイスピック・ロボトミーが簡易的で10分程度で終了するため、多くの地域に広めることができたのかもしれません。
人間の脳を切り離す恐ろしい手術
精神疾患を持つ患者にとって、当時画期的であったアイスピック・ロボトミー。
ただ、今よりも設備が整っていない時代に、脳を切り離すのは恐怖しか感じられません。
また、実際にアイスピックを用いることもあったそうですから、想像するだけで恐ろしいですね。